かたづけレスキュー隊

親や親族が突然亡くなって悲しみに浸る暇もなく遺品の整理が必要となり、戸惑っている方も多いのではないでしょうか。故人が生前に残した遺言書やエンディングノートがあればよいものの、大抵は遺族の方が手探り状態で遺品整理を行っているのが現状です。今回は、遺品整理を自分で行う場合の準備から処分までの進め方を解説していきます。遺品整理を行う際の注意点も解説するため、参考にしてみてください。

遺品整理とは?

親族や身内が亡くなった際、故人が残した遺品を遺族が整理し片づけていく作業です。故人が生前に使用していた生活用品や雑貨、家具、家電、衣類など、すべてが遺品にあたります。

また、遺品の中には物品だけでなく、現在はデジタル遺品も存在します。デジタル遺品とは、パソコンやスマホ、iPadといったデジタル機器内に保存されているデータや、ブログ、SNSアカウント、ネット銀行口座なども含まれます。

遺品整理は思いのほか大変な作業となるため、本来は業者を利用しプロに任せるのが一番です。しかし、遺品の量によっては高額な費用が必要となったり、業者を選ぶのにも時間がかかったりします。近年では感染症の不安もあり、自分で遺品整理を行う方が増えているのが現状です。

遺品整理を自分で行う方法とは?|進め方も

遺品整理を自分で行う場合、取りかかる前の準備や進め方を把握しておくとスムーズです。ここでは、遺品整理の準備・確認・仕分け・ゴミの処分までの流れを解説していきます。

遺品整理ができる恰好と仕分けできるものを用意する

遺品整理を行う前に、作業用の服や仕分けに使える道具を準備する必要があります。遺品整理の時はホコリを被ったり汚れやすかったりするため、軍手や作業服、マスク、厚手の靴下などの着用は必須です。スリッパや室内履きがあると足のケガ防止になるため、安心して作業に取り組めるでしょう。

手元に残すものと捨てるものを仕分けする際に必要な道具は以下の通りです。

・ゴミ袋:45~70リットル程度のサイズが持ち運びしやすいため推奨します。
※自治体で指定されているゴミ袋を用意する。
・段ボール:120サイズを多めに用意します。160サイズも数枚あると大きい物を入れる時に便利です。
・クラフト・ガムテープ:ダンボールを封する時に必要です。
・ビニールひも:本や雑誌を縛ったり荷物を固定したりする時に使います。
・ハサミ・カッター:人数分用意しておきましょう。
※思わぬケガを防ぐため、切れ味のよいものを準備する。
・油性マジック:ダンボールの中に入れた物の名前を、箱に書く時に使います。
・手押し台車:用意しておくと荷物が運びやすくなり便利です。

遺言書とエンディングノートの有無を確認する

故人の遺言書やエンディングノートが残されていないか、事前に確認します。故人の自筆により作成された遺言書には法的効力があるため、相続方法に従う必要があります。遺言書の保管として多く使用されている場所は、仏壇や引き出し、本の隙間、金庫などです。

家の中で見つからない場合、会社や事務所の机、銀行の貸金庫に保管されているケースもあります。または、檀家となっているお寺や菩提寺などに預けられている可能性も考えられます。故人が生前に「公正証書遺言」を作成している場合もあるため、公証役場に確認してみることも大切です。

遺品の整理・分類を行う|手元に残しておくもの・捨てるもの

遺品の整理では、手元に残しておくものと捨てるものを分類する必要があります。貴重品や重要書類はもちろん、思い出の品も形見とするケースが多いため、残しておくものに分類するのが得策です。

財産となる現金や通帳、印鑑、キャッシュカード、クレジットカードの他、健康保険証、契約書類等の重要書類は、誤って処分しないように充分気をつけましょう。遺品の中でもアクセサリーや美術品(絵画や骨董品)などは、形見分けの対象となることが多いです。

エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電、小型家電、衣類、家具、調理器具等は、基本的に捨てるものとして分類できます。再利用できる遺品が多いため、リサイクル業者に依頼して引き取ってもらうとよいでしょう。

遺品整理で出たゴミなどを処分する

最後に、捨てるものとして分類したゴミを処分していきます。捨てるものを可燃ゴミと不燃ゴミに分類し、自治体で決められている方法で処分しましょう。充分使えそうなものは、フリマアプリやネットオークションを利用し、販売するのも1つの手です。

想像している以上にゴミが大量に出た場合、業者に引き取ってもらう方法もあります。リサイクルショップや不用品買取業者、または廃品回収業者などに依頼すると、少額でスムーズに処分することが可能です。状態が良好なものは買い取ってくれる場合もあるため、業者の利用を検討してみましょう。

遺品整理を自分で行うときの注意点は?

遺品整理を自分で行う場合はトラブルを避け、肉体的・精神的疲労を軽減するための注意点があります。ここでは、遺品整理の際に起こりやすい4つのケースについて、それぞれの注意点を解説していきます。

ゴミ屋敷になっている場合、ご近所トラブルになる

故人の家がゴミ屋敷と化していた場合、遺品整理中の騒音により、近所に迷惑をかける可能性があります。さらに、悪臭や害虫が発生していた場合には、ご近所トラブルを避けるためにも消毒や清掃を徹底的に行わなければなりません。

また、何トンにも及ぶ大量のゴミも出るため、すべてを自分で処分するのは至難の業となります。長年放置された傷みにより家自体が崩壊しかけていると、思わぬトラブルや事故も起こり得るでしょう。3DK以上の広さがある場合は、業者に依頼した方が賢明です。

肉体的・精神的苦痛があり作業がはかどらない

遺品整理は思っている以上に時間がかかるだけでなく、肉体的または精神的苦痛も伴います。ある程度スケジュールを立てたとしても、スムーズに運ばずストレスを感じている方も少なくありません。遺品が多い場合は、焦らず落ち着いて少しずつ進めるとよいでしょう。

自分で遺品整理を行う場合、早くて2週間、長くて1ヶ月以上はかかります。しかし、遺品整理業者に依頼すれば1日~2日間程度で完了するため、急いで終わらせたい方には最適です。事情により早めに退去する必要がある方は、業者への依頼を検討してみましょう。

大事なものを誤って捨ててしまう

税金関係や不動産権利書といった重要書類を、誤って捨ててしまうケースも珍しくないため、注意が必要です。親族と複数人で遺品整理を行う場合、書類の扱いや担当する場所は、あらかじめ決めておくとトラブル防止につながります。

万が一、大事な遺品なのか分からないものが出てきた時のために、ルールを決めておくことも大切です。自己判断のみでゴミ袋に入れず、定めた場所に一旦まとめるように伝えましょう。作業が終わった後、残すか処分するかを親族同士で相談し、判断していったほうが無難です。また、期日が定められている書類もあるため、忘れないように気をつけましょう。

勝手に行うと親族トラブルになる可能性がある

遺品は親族間で平等に分配する必要があるため、勝手に整理するとトラブルになる恐れがあります。必ずしも同等の資産額となるように分配しなくてよいものの、遺言書が残されている場合は内容通りに相続させることが重要です。

遺品整理の最中に遺言書が出てくるケースもあります。その際、親族といえども勝手に開封すると、法により処罰されるため注意が必要です。民法第1005条(過料)では「前条の規定により遺言書を提出することを怠り、その検認を経ないで遺言を執行し、又は家庭裁判所外においてその開封をした者は、五万円以下の過料に処する。」とあります。

遺言書を発見したら家庭裁判所に提出し、トラブルを回避するためにも速やかに親族全員への開示を行いましょう。

引用:民法第1005条(過料)の解説
https://lex.tokyo/minpo/%E7%AC%AC1005%E6%9D%A1/

遺品整理を自分で行えない場合は?

遺品整理のスケジュールを立ててみたものの、自分で行うのは難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。遺品の量が多すぎると負担も大きくなり、すべて自分で行うのは困難となります。ここでは、遺品整理を自分で行えない場合の対処法を解説します。

遺品整理の業者に依頼する

遺品整理には、想像している以上の時間や労力が必要とされます。賃貸住宅の退去が決まっている場合、早くに遺品整理を終わらせることが重要です。特に、親族に高齢者しかいなかったり遠方に住んでいたりすると、さらに時間がかかってしまいます。

しかし、遺品整理の事業者に依頼をすれば時短になるだけでなく、心身の負担も軽減されるでしょう。金銭的な問題により業者への依頼が困難である場合、部分的にお願いすることも可能です。

依頼する場合は色々な業者から相見積もりをとる

遺品整理の業者によって費用やサービス内容は千差万別のため、複数社から相見積もりをとるとよいでしょう。遺品整理業者の中には、悪徳業者が存在します。遺品整理においての見積もりは、悪質業者を見分けるためにも重要です。

さらに相見積もりをとると、金額の相場や作業に関する詳細、オプション料金は妥当かといった点も比較検討できます。見積書を見るだけでも、ある程度業者の良し悪しが分かります。また、業者のホームページにおける料金体系の確認、実際に利用された方の口コミ・レビューのチェックのチェックも大切です。

まとめ

大切な親や親族が亡くなった場合、故人との別れを悲しむ暇もなく遺品整理の問題が出てきます。遺品整理に関して一人で抱え込むのではなく、ゴールを明確に設定して親族と進めていくことが大切です。遺品の仕分けでは、故人が大切にしていた思いを汲み取り、不要品は気持ちよく手放せるとよいですね。自分で行うのが難しい場合は、無理をせず遺品整理業者への依頼も検討してみましょう。

2022年10月26日更新
お問い合わせ TEL.0120-75-1199 大阪市東住吉区針中野3丁目1-25 解体工事 不用品回収 引越しゴミからゴミ屋敷までお引き受けいたします 事務所整理 倒産整理やビル1棟の大規模回収までお任せください 特殊清掃 一つ一つの思い出を大切に整理を行います ハウスクリーニング 掃除のプロがピカピカにします ごみ処理コストの見直し 不動産そのまま買取
対応エリア

大阪府

大阪市・旭区・阿倍野区・生野区・北区・此花区・城東区・住之江区・住吉区・大正区・中央区・鶴見区・天王寺区・浪速区・西区・西成区・西淀川区・東成区・東淀川区・平野区・福島区・港区・都島区・淀川区 池田市・泉大津市・泉佐野市・和泉市・茨木市・大阪狭山市・柏原市・門真市・河内長野市・岸和田市・四条畷市・堺市・島本町・摂津市・大東市・高石市・高槻市・忠岡町・豊中市・富田林市・寝屋川市・羽曳野市・東大阪市・枚方市・藤井寺市・松原市・箕面市・守口市・八尾市

兵庫県

神戸市(灘区・東灘区・中央区)・尼崎市・伊丹市・川西市・西宮市・芦屋市・宝塚市

※対応エリア外は一度お問い合わせください。