家を相続したまま空き家になってしまい解体工事を検討することがあると思います。
解体業者へ依頼をする際に解体工事の費用相場を知っておかないと、悪徳業者に不当な金額で作業を進められてしまう恐れがあります。
そこで今回は家の解体工事の費用相場について解説していきます。
家の解体工事の費用の相場は?
まず、一般的な家の解体工事の費用相場は以下のようになっています。
- 木造:3~5万円 / 坪
- 鉄骨造:5~7万円 / 坪
- RC(鉄筋コンクリート)造:6~8万円 / 坪
例えば、木造建築で40坪の家を解体する場合は120~200万円ほどの費用がかかるという計算になります。
家の解体工事の費用が変わるポイントは?
さて、家の解体工事の費用相場は先ほどご紹介した通りになっていますが、あくまで一般的な解体工事の場合です。
以下のような解体工事の場合、費用が大きく変動する可能性がありますので押さえておきましょう。
家の解体のしやすさや広さ
家の解体には1~2週間ほどかかりますが、解体がしやすい構造であったりそこまで広くない家の場合はスムーズに作業が進みます。
解体業者は解体にかかる日数も加味して金額を設定していますので、解体が思ったよりもスムーズに進む場合は費用が安くなる可能性があるのです。
ただ、
- 残置物の処理
- ブロック塀の解体
- 庭木の撤去作業
などが必要になる場合は費用相場よりも高い金額になってしまうことがあります。
ちなみに、先ほどの3つの作業にかかる費用は以下の通りです。
- 残置物の処理:1万円 / 平方メートル
- ブロック塀の解体:1万円 / 1本
- 庭木の撤去作業:2,000~3,000円 / 平方メートル
工事が行いやすい立地かどうか
解体工事がしやすい家であるかどうかも重要ですが、立地条件も費用にかなり影響してきます。
わかりやすい例でいうと、住宅が密集しているような立地だと重機が入れないため人力での解体が必要になる可能性があります。
重機での作業を想定していたのにも関わらず人力で作業をするとなると、時間も費用も余計にかかってしまいます。
逆に重機がスムーズに行き来できるような立地の場合は、費用相場通りに解体工事が進みます。
空き家の場合は空き家ごと移動することはできませんので立地条件に関しては諦める必要があります。
家を解体した後の処分する資材やゴミの量
家を解体してそのまま業者が退散するわけではなく、家を解体した後にゴミや資材が出てきます。
そのゴミや資材を処分するための作業費用もかかり、資材の量によっても解体費用が大きく変わります。
解体工事で資材やゴミが出ないことはありませんが、木材や金属など処分方法が異なる資材やゴミが混同されている場合は費用が高くなる傾向にあります。
分別しつつトラックなどで運び出すことを考えると手間がかかることが容易に想像できるでしょう。
ちなみに、最近では資材やゴミを手作業で分別する解体業者がほとんどですので建材を複数使用しているような家は解体費用が高くなります。
家の解体工事の費用を安く抑える方法とは?
立地や建材に関しては後からどうこうできる問題ではありませんので諦める必要があります。
しかし、それ以外で解体工事の費用を安く抑える方法がいくつかありますのでご紹介します。
色々な業者に見積りを頼む
まずは色々な業者に見積りを頼む方法です。
極端な例でいうと、一発目に見積もりを依頼した業者が悪徳業者でそれに気づかなかった場合、大きな損失を被ることになります。
実績があるかどうかも重要ですが、やはり解体工事にかかる費用は安く押さえておくべきです。
そのため、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討をしコスパの良い業者に解体工事を依頼するようにしましょう。
家電の片づけなど自分でできることは済ませておく
続いては、家電の片づけなど自分でできることは済ませておく方法です。
先ほどもご紹介しましたが解体業者が作業をするとその分コストとして費用がカサ増しになります。
解体業者でしかできない作業はお金を支払ってやってもらうのがベストですが、自分でできることは事前にやっておきましょう。
特に家電の運び出しなどは自分だけでもできてしまう作業ですので前日までにやっておくといいでしょう。
補助金などの制度を利用する
続いては、補助金などの制度を利用する方法です。
自治体によっては解体工事のための補助金・助成金を出してくれているところがあります。
実際に解体工事を始めてからは申請ができませんので、事前にHPを見て補助金などが出ていないかどうかを検索しておきましょう。
地元の業者に聞くと教えてくれるところもありますので使えるつては全て使って制度を調べ上げてください。
家の解体工事をする上での注意点
さて、ここまでで家の解体工事に関する知見は深まったと思います。
しかし解体工事を依頼する前に見ておいていただきたい家の解体工事をする上での注意点があります。
登記などの手続きをしっかりと行っておく
まずは、登記などの手続きをしっかりと行っておくことです。
実は家を解体した後、「建物滅失登記」というものを自分で行わなければなりません。
この「建物滅失登記」をしていないと
家の建て替え工事ができない
固定資産税がかかり続ける
など、自分に損が降りかかってくることになります。
そのため「建物滅失登記」は必ず解体工事後に速やかに行うようにしてください。
ちなみに、「建物滅失登記」の申請は義務化されており、申請をせずそのままにしておくと10万円以下の罰金が課されることも。
土地家屋調査士に依頼をして「建物滅失登記」を代行してもらうこともできますが、素人でもできてしまいますのでこちらを参考にして申請を進めてください。
解体した後の段取りをしっかりと決めておく
続いては、解体した後の段取りをしっかりと決めておくことです。
更地にした後に新しく家を立てたり別の用途で使ってみたりとやりたいことがあるかもしれません。
ただ、それを解体業者に事前に伝えておかないと思ったように解体作業を進めてくれなかった…なんてことになりかねません。
また必ずやっておくべきこととして近隣住民へのトラブル確認です。
解体工事は近隣住民とのトラブルに発展しやすく第三者が介入して対処することが難しい案件でもあります。
そのため、解体工事中にトラブルがなかったとしても工事が完了した後にクレームを入れられてしまうことがあるのです。
解体工事が終わり次第、近隣住民へトラブルがなかったかどうかを確認するようにしてください。
もしトラブルがあった場合は、解体業者へ連絡を入れて対処してもらうようにしましょう。
解体せず売却した場合の見積りもしておく
いっその事、解体をせずにそのまま売却してしまうことも視野に入れておくべきです。
空き家になって年月がかなり経過しているような家だと解体して新しく立て直すことも考えるかもしれません。
しかし、家の状態によっては解体をせずにそのまま売却してしまった方が資金的に好都合の場合があります。
もし売却を検討している場合は、解体業者への見積もりと同時に売却した場合の見積もりも同時に取っておくことをおすすめします。
まとめ
家の解体工事は一大イベントとなりますので、事前の準備と工事後の対応が必要です。
また、解体業者については色々と検索をして自分が納得のいくまで調べることが大事ですので決して妥協してはいけません。
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