自分や親が歳を重ねるにつれて生前整理・遺品整理について考える機会が増えてきます。
残された家族に迷惑がかからないように生前整理・遺品整理を行う必要がありますが、自分で行うべきなのでしょうか。
そこで今回は、生前整理・遺品整理は自分たちで行うべきなのかどうかについて解説していきます。
生前整理と遺品整理の違いは?
まず、生前整理と遺品整理が混合されがちですので違いについて解説します。
生前整理と遺品整理が混合されたままだと業者に依頼する際に認識違いが発生する可能性がありますので、最低限理解はしておいてください。
生前整理とは?
生前整理とは、持ち主が存命中の片付けのことを指します。
自分の死後に遺族間で財産問題などが発生しないようにするための作業を行ったり、相続トラブルを避けるために必要な作業です。
本来に意味としては「財産」関係の活動のことを生前整理といいますが、大きい意味で生前整理が使われ一般化されています。
遺品整理とは?
遺品整理とは故人の死後に遺族や親族がその故人の財産や持ち物を整理することを指します。
生前整理ができなかった場合などに遺品整理が行われますが、遺品整理を行うための期限などは設けられていません。
そのため、気持ちの整理がついた後などに始めることが多いです。
ただ、遺産の相続や賃貸物件の整理などを行う場合は遺品整理を早急に行う必要があります。
遺品整理にはない生前整理のメリットとは?
基本的に生前整理か遺品整理のどちらをすべきかというと、生前整理だという声が圧倒的に多いです。
遺品整理にはない生前整理のメリットがいくつかありますのでご紹介します。
残された家族の負担にならない
まずは、残された家族の負担にならないことです。
生前整理を全て終わらせる必要はありませんが、生前整理をある程度進めておくことで遺品整理をする手間が省けます。
遺品整理は残された親族だけで行うのは気が滅入る作業ですし、色々と思うことがあるかもしれません。
また、遺品整理中に身に覚えのない財産などがたくさん出てきた場合に親族同士で話し合いをしなければならず、事態が混雑化することがあります。
残された親族たちの負担にならないように生前整理は余裕を持って進めておきましょう。
相続のトラブルを防ぐ
続いては、相続のトラブルを防ぐことです。
人の死後に多くあるトラブルとして相続のトラブルが挙げられますが、不動産や財産がたくさんある場合はさらに複雑化します。
生前整理の大きな目的の1つに「相続のトラブルを無くす」ことが挙げられますのでやっておくべき作業であると言えるでしょう。
また、遺書やエンディングノートに相続についてしっかりと記載をしておくと遺品整理の際にややこしいトラブルを生まずに済みます。
自分の身の回りの整理ができる
続いては、自分の身の回りの整理ができることです。
生前整理をすると今まで保有していた財産や不動産などを一括で整理することができ、ややこしい契約などを整理することができます。
生前整理をやっておかないとややこしい契約書などがたくさん出てきた際に親族に大きな負担となってしまいます。
自分の身の回りは綺麗にしてから亡くなるというのが理想でしょう。
自分で行う生前整理のデメリットとは?
一見すると生前整理を行うことで残された親族への負担が減ったり相続のトラブルを防ぐことができるので、メリットしかないように見えます。
ただ、自分で生前整理を行う場合、いくつかのデメリットが発生します。
不用品の処分に困る
まずは、不用品の処分に困ることです。
今まで整理してこなかった場所まで生前整理で整理を進めるので、不用品がどんどん出てくることが容易に想像されます。
自分で生前整理を行う場合は、
ダンボールなどの資材の調達
不用品の処理方法の選定
リサイクル場への持ち運び
などを全て自分でしなければなりません。
さらに、生前整理で財産管理をする場合は司法書士や行政書士へ依頼する必要がありそこで費用が発生してきます。
想い出などの品が出てきて思うように進まない
続いては、想い出などの品が出てきて思うように進まないことです。
やはりずっと一緒にいた親族との思い出がたくさん詰まったものが生前整理でたくさん出てきますので、なかなか作業が進みません。
一緒に親族も作業に加担している場合は、思い出話に花が咲くことも少なくないでしょう。
もちろんその時間も大事ですので生前整理は長期スパンになることを覚悟の上で、自分で初めることがおすすめです。
作業が負担になる
続いては、作業が負担になることです。
生前整理は重労働になりがちですので、ご老体に鞭を打って働かなければなりません。
自分の身の回りの整理をするためにはそれ相応の作業量が必要になりますので、生前整理が1日で終わることはないでしょう。
身体に負担がかかりすぎないように何日かに分けて生前整理を進めるようにしてください。
生前・遺品整理を業者に頼む場合について
さて、ここまで見ていただいた方は「自分で生前整理をしないほうがいいのかもしれない」と悩んでいるのではないでしょうか。
では生前・遺品整理を業者に依頼する場合の費用やメリット・デメリットをご紹介します。
生前・遺品整理の業者の相場は?
では生前・遺品整理の業者の相場についてご紹介します。
間取り | 作業人数 | 料金 |
---|---|---|
1R・1K | 1〜2名 | 3万円〜8万円程度 |
1DK | 2〜3名 | 5万円〜12万円程度 |
1LDK | 2〜4名 | 7万円〜20万円程度 |
2DK | 2〜5名 | 9万円〜25万円程度 |
2LDK | 3〜6名 | 12万円〜30万円程度 |
3DK | 3〜7名 | 15万円〜40万円程度 |
3LDK | 4〜8名 | 17万円〜50万円程度 |
4LDK以上 | 4〜10名 | 22万円〜60万円程度 |
一般的な生前・遺品整理の業者の相場はこのようになっています。
生前・遺品整理を業者に頼むメリットは?
生前・遺品整理を業者に頼むメリットとしては以下のようなものがあります。
作業時間の短縮になる
体力的な負担が低減される
心の負担も低減される
相続トラブルなどについて相談ができる
遺品の捜索も依頼できる
遺品の供養も依頼できる
遺品の買取を依頼できる
他にもメリットはたくさんありますが、代表的な生前・遺品整理を業者に頼むメリットはこのようになっています。
生前・遺品整理を業者に頼むデメリットは?
続いて、生前・遺品整理を業者に頼むデメリットもみておきましょう。
費用がかかる
思い出を整理することができない
悪質業者がヒットする可能性がある
悪質業者については公式HPを見て見極めるようにしましょう。
まとめ
今回は生前整理・遺品整理は自分で行うべきなのかについて解説しました。
生前整理・遺品整理はなるべく自分で行いたいものですが、時間と体力を使ってしまいますので業者へ依頼することをおすすめします。
その際に思い出を発掘したい場合は業者に依頼をして思い出品などをまとめてもらうようにしましょう。
また、生前整理・遺品整理はなるべく早めにスタートさせておいたほうがいいでしょう。
思いもよらないものが出てきたり相続に関する手続きなどに思ったより時間がかかってしまうこともあります。
手続きの途中で亡くなってしまった場合、残された親族ではどうしようもなくなる可能性も0ではありません。
大阪府と兵庫県で生前整理・遺品整理業者をお探しの方はかたづけレスキュー隊までご相談ください。他にも、不用品回収や建物の解体、ハウスクリーニング、事務所整理なども行なっています。また、不動産の買い取りも実施していますので、お困りのことがありましたら何なりとご用命ください。
HP:https://katazuke-rescue.net/